②コンセプトを決めよう


1.コンセプトの重要性


 美容院の数は全国で480人に1店舗あるとも言われており、すでに飽和状態と言えます。(出典:厚生労働省)
 何か明確な惹きつけられる要因なしに、お客さんは新規オープンしたばかりの美容室を選んではくれません。

 そこで大切になるのが、明確なコンセプト設定です。


2.ターゲットは何を求めているのか


 第1章で決めたターゲットとなるお客さんがどんな雰囲気を求めていて、どういう気持ちになりたいと思って来店するかを考えてみましょう。より具体的に、お客さんに何が提供できるのか、どのような役に立つことができるのかという視点で考えてみましょう。

 しかし、漠然としたイメージだけではうまくいきません。
 ターゲットのペルソナマーケティングをして紙に書き出してから、対象のお客さんがどんな時に喜びを感じるのか、どんな風になりたいと思っているのか、何を思って生活しているのか、細かく考えることが大切です。


3.どんな思いで独立したのか


 そして同時に、開業する自分にとっても、それを実現させてあげたいと強く願っていることもまた重要なのです。自分の開業の動機でなければ、強い信念を持ってやり通すことはできないからです。例えば、ほんの小さな素振りひとつでも、強い信念や考えというものは伝わってしまうものです。
 強い信念は、お客さんに波及し、共感を生み出すことに繋がるでしょう。

 そして、コンセプトはお客さんに認知してもらうことと同時に、従業員に認知してもらうことも大切です。そのため、複雑ではないものではないわかりやすいものにするのが良いです。直接言葉でお客さんに説明するものではないので、店の雰囲気や従業員の立ち居振る舞いによって、直感的に理解してもらえるようなものが大切なのです。


4.コンセプトが決まったら


 ターゲットと店のコンセプトが決まったら、どの地域にどんな形態で出店するのが適切であるかを考えましょう。

 ターゲットのお客さんがほとんど訪れないような場所では来店確率は低くなってしまいますし、あまりにコンセプトに合わない土地では成功しにくくなってしまいます。その土地の年齢層や、街の特徴、競合となり得る店舗の有無、店舗の坪数や家賃などを入念に調べ、計画を立てましょう。

 例えば、自分の思い描く髪型をうまく店員さんに伝えることができず、うまくカットしてもらうことができなかったことが悩みで、その体験から、お客さんの要望を最大限に引き出し、さらにプロの目線でどのような手段で実現させるべきかをしっかり共有できるような美容院を目指そう、と考えたとしましょう。コンセプトは、お客さんが親しい友人を相手にしているようにリラックスして話しやすい環境作りと設定してみました。

 そうなると、あまりに高級感が溢れている高額な店ではリラックスできないでしょう。狭すぎて別のお客さんがすぐ隣で待機していると、自分の素直な思いを伝えづらいかもしれませんし、また暗い室内よりも、明るくてお互いの顔がよく見える雰囲気が良いかもしれません。

 つまり、コンセプトを明確にすることで、料金設定や坪数、場所が見えてくるのです。そして、料金設定や坪数や場所が見えてくれば、月々どれだけの売上が想定され、どれだけの支出が見込まれるのかがわかってきます。 そうした流れを経て、開業目的を実現し、なおかつ利益を見込むことができる物件を探すことに繋がるのです。


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